洗濯物が飛ばされた
自称正義の組織に属していた頃に
買わされたウィンドブレーカーが
強風で飛ばされたらしい
目が覚めると、ハンガーだけが落ちていた
大抵こういう場合は
地面とか付近とか
あるいは見つけた人が集合ポストに
置いておいてくれたりするが
それもなかった
どうやら、これは多分もう
戻ってこないだろうなという直感
それでも認めたくなくて
どこかの誰かを憎んでみたり
急に変わる天気を恨んでみたりしたけれど
どうにもなるわけがない
進めということなのだろう
お前は堕落してた、けれどもう
国にしっぽを振ることはない
昔よりもはるかに力を失ったけれど
心は軽やかで
おもりは一切がない
嫉妬や怨恨は下に渦巻はすれど
それは真の意味で俺の核とはならない
だからもういい
さよなら

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