※ ネタバレあります。
なんだかDLCやろうかどうか迷っているうちに
時間が経ちすぎてしまっていて、一度感想をまとめることにしました。
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・ストーリー
神話や聖書を再解釈した知恵の実の設定は面白いと思いました。
ただ如何せん、メインストーリーのボリュームが少ないと感じました。
ダアトに初めて行ったので1日、次の日にラフム神の襲来。
そこまで間を置かずに(おそらく)魔王城へ。(魔王城への道中は長いです)
魔王を倒すと万魔会談、そして最終局面。
ゲーム中の時間経過は結構短いのではないかと思えます。一月もないかもしれない。
アバチュ2はもっと。
時間経過が長けりゃいいのかよ、と思われるかもしれません。ただ自分の好みとして
じっくり時間をかけてストーリーが進んでほしい。
ゲーム自体のボリュームが少ないわけではなくて、探索やレベリング、サブクエストなど楽しむことはできるのですが。(マップの探索は判ったとき楽しいのですが、ちょっとストレスも感じてました)
ただやっぱり、メインストーリーを詰め込んで欲しかったなと思います。
もしかしたらストーリーとは別の、ゲーム部分の製作(MAPとか)が間に合わずにそれに付随したストーリーもばっさり切ることになったのではないかという噂(掲示板で)があって、なんか納得できる気がしました。
そう言われてみると、今回新宿区とか、東京都庁とかでてこなかったな。
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ストーリーではいわゆる準主人公(私が思っているだけで違うかもしれません)の立ち位置の太宰氏の成長、変化が丁寧に語られるのに対し、もう一方の敦田氏の物語には焦点が当たりません。
これももしかしたらストーリーを切らなければならなくなったからなのかも、と思うのですがあるいはそもそも敦田氏のスタンスは、太宰氏ほど劇的に変わらず、最初から一貫しているからなのかもしれません。
ただそれでも敦田氏にスポットが当たった話があった方がよかったように思います。どちらも同じ準主人公枠なのに、なんというか単純にバランスが悪く感じます。太宰氏と同じくらいに物語を見せて欲しかった。
魔王城へ進攻する際、主人公と太宰氏は一緒に(?)進んでいくのに、敦田氏は別の指令を受けている為に、単純に一緒に居る時間が少ないというのもあるかもしれません。
振り返ってみるとこの物語はほとんど大天使アブディエルと太宰氏が主人公と言っても過言ではないような気がします。目立ち過ぎだと文句を言いたいのではなく、彼らと同じくらい他のキャラにもドラマが欲しかったということです。
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万魔会談後、私はここからが本番で、各支部入り乱れての戦いになるのか。オーディン神、ゼウス神、コンス神、シヴァ神、それぞれのナホビノ形態やまた知恵となる人間とのドラマが描かれるのか、すげえ。と思ったのですがわりとあっさりしていました。
ここはやっぱり作り込む時間がなかったのかなと、感じました。
それぞれの神々のナホビノ形態はともかく、チヨダ区に各勢力の神々が陣取っておられるのですが、オーディン神はお洒落な所に居るのに対し、ゼウス神やヴァスキ氏がなんか、なんというか、なんでもない場所というか、ちょっと上手く言えないのですが、なんか普通の場所に居るというか。いきなりいるのか、みたいな。すいません。上手く言えないです。
各主神と戦う前にも中ボス的な存在があってもよかったような。
コンス神には別枠で物語がいろんな展開があってこれはよかったです。攻略サイト見なかったら条件満たすのは無理でした。
ただ、個人的にはコンス神の言う人間が平等に幸せになれる世界というのが実現してほしいと思っていました。
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今回は全部で4ルートあり、フラグ管理がそこまで重要ではなかった(というかフラグ関係なくエンディングを選べるというか)ため私でも2周目で全て観る事が出来ました。本当は1周目でもしかるべきところでセーブしておけば全て網羅することはできるのですが、私はセーブを忘れていました。
今回はバッドエンドみたいなのはなかったので、どれを選んでも希望はあるような感じでよかった。
ただ、やはり私としてはコンス神の言っていたみんなが幸せになれる世界っていうのをみてみたかったなあ。
4つ目のルートが大変だった割に印象に残らなかったのは、色々あって戻ってきたのが今の現実とそう変わらない世界だからなのかなあと。
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今作のテーマは多様性をどう考えるか、だったのかなと個人的には思いました。
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面白かったのですがストーリーがもっと欲しかったです。
ありがとうございました。