ねぇ、俺は人を信じようとしたよ。
そう
でも駄目だったんだ。
そう
きっとさ、ガキだって判ってるんだろうな。
そう
そうっていうところじゃなかったよ。
そう?
少なくともまだ、ね。
そう
人に優しくしましょうって言ったって、はっきり言って誰もできるわけがないんだよ。
でも、君は人に優しくしただろ
したよ。それで嫌になった。恩知らずばかりだという事実にも、恩を求めていた俺自身にも。だからさ、他人に優しくなんてしない方がいいんだよ。
これは本当のことさ。
君にはできない。
完全にはできないかもしれない。でも線を、ラインを少しずつずらしていこうと思うんだ。俺の中で、俺の中でのことだけど、助けてもたかられるだけとかさ、そういう奴はもう放っておくよ。疲れたからね。
そう