とんぼはどういう漢字を書くのだろうと気になった。
調べてみると『蜻蛉』とでてきた。
これ、カゲロウじゃないのと思ってみてみると
蜻蛉と書いて、トンボともカゲロウとも読むらしい。
勉強になった。
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墓参りに行くために、山道を進んでいた。
そこはトンボが多く生息していて、進もうとすると横切るようにあるいは先導するように
彼らは飛んで行った。
シオカラトンボ、アキアカネ、それ以外の種類はわからない。
オニヤンマはいなかった。
―こうもトンボが多いと、天皇陛下のことを想起せざるを得ないなー
と一人が言ったので、もう一人は冷静に酷薄な言葉を返した。
ー結局のところ、それも末那識の問題に過ぎないー
そう考えたが、口に出すことはしなかった。
見やれば、彼はいない。最初からいなかった。
ー偶有性の問題だー
と独りは考える。
少し先に陽炎が見える。
ー言葉は、不足している。あるいは不便というべきだろうかー
とはいえそれ以外の手段を人間は持ち合わせて…。
そこまで考えたところで立ちどまり、同時に思考も停止する。
ーひどいエンテレケイアー
ーあるいは空観かー