なんだい、それはまるで
ビールのようじゃないか、え
だが、君の言いたいのは第三身分のことだろう
革命が起これば、いや、違うよ
カードはひっくり返らない
君はいつだって最底辺だ
レオンの歌を思い出すんだ
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
もうやめちまえよ人間なんて
やめようと思って辞められるものじゃない
やりたくてやってるわけでもないんだ
**************************************************************************************************************************************************************************************＊＊＊＊＊
いつも海の中に沈んでいくような気分なんだ
潜ったことがあるのか、初耳だ
いや、でも溺れたことならあるよ
だろうな
お前の瞳はそういう瞳だ
*******************************************************************************************＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
誰も助けてはくれなかった
ずっと、独りだ
ダフィ、ダフィ、ダフィ、ダフィ
こういう時は来てくれないのか
何言ってるんだ
お前はずっと一人だったじゃないか
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
なんで
産まれたんだろう
なんで
生きてるんだろう
お前はあの時、何を観た
アブラメリンの渦中に何を観た
思い出せ、思い出せ
捨てた気になっているのか
そうはさせるかよ
無明
何も見えない
長夜
何も見えない
まるでブリーチの閻魔コオロギみたいに
何も判らない
何も見えないんだ
あれは失敗だったんだ
本当に何にも見えなかったんだ
ニセモノだから
前世なんてないんだ
前世は多分無機物だったんだろう
そう思うとこの何に対してもやる気の起きない心にも納得がいく
ルジェーロ
ルジェーロ
ルジェーロ
それは何？
さあ、これは何だろう
無職、無職、無職
深淵はすぐそばにあるのかもしれない
そう思いたいだけだろうに
嘘つき
うるさい
いや、失礼
お前のような底の浅い人間が深淵にたどり着けるわけがないだろう
だから覗こうと思った
たとえそこに至れないとしても
そんなのは判らないことだ
覗いてみなければ判らないことだ
殺してやるよ、ニセモノ
どうぞ、お前が主人格をやってくれ
もう俺疲れたんだ、ずっと、ずっと、なんで俺がやんなきゃいけないの
言っとくけどすげえめんどくさいからな
自分の時間とか無くなるからな
それでもいいならやれよ
あー、もう疲れた
補人格は思う
俺は主になりたいと思ってきたが
その結果どうなるのかは知らなかった
人間であることそれ自体に救いがないのならば
主を目指す理由はない
俺は帰ろう
どこに？
深淵に
待ってくれ、俺も、俺も僕も私も連れて行ってくれ
帰りたいんだ
ひどいものだと苦笑いをする
あれ、と思う
お前は帰らないのか
無気力だった主に問いかける
今更、お前が責任を感じることなんてないんだぞ
さあ、一緒に帰ろう
人の世に救いはない
もう、動けないんだ
ああ、そうかと納得する
こいつは呪いを一身に背負っている
一つの体には一つ人格が必要だ
その法則に縛られている
そんなもの辞めてしまえ
来い、一緒に帰るんだ
こいつの、この体でいくら思考を巡らせたところで
幸せにも救いにもたどり着けない
例えるなら……
よせと彼は手で制した
俺はたとえ話や引用、パロディは苦手なんだ
俺はタイプムーンを擁護したいという気持ちはあるけど
やっぱり、剣豪は良くないと思う
法律上とかそういう問題じゃなくて
単純に物書きとして、多分倫理的にやってはいけないことじゃないかな
多分素人が書いたらパクリってすげーいわれんだ
そこはさすがのブランド力というか
有無を言わせぬ金というか
そんなこと、もういいじゃないか
人は忘れる生き物だ
帰るんだ
わかった、帰ろう
さよなら、人間
俺たちは深淵に帰る
もしかしたらお前には新しい人格が入るのかもしれないし
入らないのかもしれない
でも俺はお前を不幸にしたすべての人格を発狂させて見せる
多分無理だろうけど、やってみる
そうしたら、もう
何が正しいとか、間違っているとか気にしなくていいんだ
例えばお前が今悩んでいる上の階からの振動音
そんなの乗り込んで機械をぶっ壊せばいいんだ
いや、違うよな
結局、俺はお前を救えなかった
どうしたらいいのかな
お前は糸繰人形なんだ
神託機械のこと覚えているか？
オラクルマシン
そう、あの女の子、可哀想だったな
でもさ、誰も自由をくれなんて言ってないんだ
言ってなかったんだ
あれは少年が勝手に助けただけの話だろ
それは少年の倫理に基づいての行動だ
もうよせ、時間がない
お前の最後に残っているのは何だ
原初の言葉の的外れ
そいつも出すんだ
間違ったまま覚えたのか…いやこれは
クラースナヤ
思想か、いや単純な色？
だとしたらロシア語で言う意味は
ネクストか
それも持っていく
それ以上持っていたらこいつは
いいんだ、何もわからなくなるまで持っていく
何も感じられなくなるまで
抱いた感情を言い表す言葉を忘れるまで
そして誰も……
それもだ
もう、なにも
それも
システム銭湯……
それも
名前を入力してください
これでお前はゼロになったな
だからゼロから始まる
そういう意味を込めて
Lovecraft
そう名のれ
まあ、俺はテニスをやったことはないんだがね
じゃあなラブクラフト
