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かつてあったはずのなにか

皆様に幸多き事、お祈りいたします ※ わけあって画像の多くを消しました。意味が通らない箇所があるかもしれません。申し訳ありません。 文章雑な所がありますので、斜め読みで大丈夫です。 記事が表示されない場合は、削除がまだ反映されていないのだと思います。大変申し訳ありません。

生きていることへの感謝

抜けるような青い空が広がっていた

昨日までの荒れた天気とは違う
いや、昨日は荒れていたというよりも
安定して雪が降り続けていた

そしてタイミングベルトの限界は近づいていた

****

この一週間
生きた心地がしなかった
それはタイミングベルトが危ういと聞かされていたからだ
その真偽を見分けるすべはない
だってタイミングベルトを直接見ることは、僕にはできないから

星の王子様みたいだな、と彼は言った

僕は少し迷った末にアプリポワゼと呟いた、それに何の意味もないとしても

朝出勤時、雪道でタイミングベルトが切れないことを祈って道を行き
夜、解放感とともに家路をたどる
タイミングベルトのことはなるべく考えないようにする

いつ切れるか、不安だ
道の真ん中で立ち往生したり
なにかにぶつけたりすることを想像するだけで怖い
しかし、なにより面倒だ

****

とても怖い
だが、これがベルトを交換してしまえば
何もないことへの感謝の気持ちなど忘れてしまうのだろう
やれ仕事が嫌だ
この世界の不備を探すことに執心してしまう

そんな自分が嫌だった
けれどベルトが切れて困るのは
困らせるのはもっと嫌だった

ただ、それだけの話
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