昨日、コンビニ巡りをしていた。
雨が降るかどうか微妙だったから、透明のビニール傘を持って出かけた。
最後に立ち寄ったコンビニ、アパートの近くの、そこでどうやら傘を忘れたようだった。
今朝、そのことに気が付いた。
そのコンビニに取りにいこうと、思ったのだけど、傍から見ると傘を盗んでいったようにも見えるよなと思う。とはいえ、放置するのもどうなんだという話だ。そういう訳で取りに行った。
ついでに、集めていたキャンペーンのシールが溜まったので、お皿をもらいに行くことにした。
目的を果たして、少し散歩をした。
橋を渡ろうとして、川を桜の花びらが流れて言っていることに気が付く。
もう、散ってしまったんだね。
誰かがそう呟いた気がしたが、誰も居ない。判っている、そんなことは。
桜が散らなければいいと思う?
思うよ。
嘘つき。
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最近選挙カーがやかましい。
喧しいとは思うけれど、選挙カーというのはそういうものだ。
昨日コンビニを巡ったとき、駅前で立って挨拶をしている立候補者の方がいた。
お仕事お疲れ様です、みたいなことを言っていた。
僕はそれが怖くて走って逃げた。
駅前の飲み屋は、もうコロナは終わってしまったんだよ、と言わんばかりに賑わっていて
その様子がどうしてか僕には何かに対する殺意のようなものを感じさせた。
それはきっと、美しくないということに対する、悲しみに端を発して、そして悲しみに沈み、終る。
選挙は遠い世界の話のように思える。
俺は自分の名前を書いて投票するべきなのだと、直感する。
俺は、俺だと世界に対して叫び続けなければならない。
それはけして楽な事ではないだろう。
でも、そうするほかに、きっと何もないんだって、俺は虚しいだけだ。
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こんなことを考えたって仕方がないよな。
桜の花びらとヴァン猫、一緒に泳げたらきっと楽しいんだろうな。