続いていることを仕方なしに続けるのは
一度止まってしまったことを、再び始めることよりも
簡単かもしれない
慣性が働いているからだ
だから休みの日は嬉しいようで半分、辛い
右が温度計のガラスにひびが入ったカラビナ
精度に疑問を持ち、またわざわざ正確な気温など知る理由もなかったので
ほとんど見なかった
劣化した液体の中に浮かぶ
方位磁針は、もう北を示すことはない
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どうして自分が苦しいのか
それに対するあの人の回答はこうだった
1、それは時と場合による、避けられぬ運命
2、アダムとエヴァの系譜であるために罪を犯しやすい性質がある
…………駄目じゃん
結局宿業はもう僕がどうしようと決まり切っているのだろうか
だが、逆に言えば、僕が神の系譜であるという証明でもある
いや、別に嬉しくない