昨日は太陽王ことルイ14世の生まれた日であり
独眼竜こと伊達政宗の生まれた日だ
彼は僕の内心を見透かしたように、それで、
と尋ねた
お前は結局、何も持たないジョナサングレーンみたいなものだ
そう言って笑った
僕は彼に明確に害意を持った
もし僕が天皇家だったなら、そう思わずにはいられなかった
彼らと僕、何が違うのだろうか
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テレビに映る
それは明確に区別であり
人が平等ではないことをわかりやすく教えてくれる
まだ言っているのか
悲しいが人は平等ではない
であるならばそう教えるべきではないか
教えなくても判ると思っているんだよ
もしくは都合の悪い真実は口にしたくないんだ
口には綺麗なことだけを乗せておきたいからね
この世界は汚いね
彼は釈尊の言葉を述べようとした
僕はそれを遮る
釈尊は真実、本当にそう思ってそういったと思うか
彼は迷った末、人間のいないところならば、この世界は綺麗かもしれない
そう言った
だが、俺には釈尊の気持ちは判らないよ
お前の気持ちは判りたくはないが判らなくはないがね
そんなことを考えるのは不毛だと思う
だが、考えずにはいられないなら？
俺はどうしたらいいんだ
誰も、答えを与えてはくれないじゃないか
あの証人は与えてくれただろうが
お前はアダムの直系だから
トバルカインよりさらにその果て
一生苦しむんだよ
これが答えだ
もう苦しまなくていい
アダムの罪であり
蛇の罪であり
神の手落ちでもある
でも俺はそれを信じられない
信じろ
楽になりたければ
トバルカインの調印
祝福されざる者
永劫、苦しみ続けるもの
この生が嫌だというなら、死ねばいい
そしてそれは次に受け継がれる
深淵に浸りし者
楽になったか
そうか、俺はトバルカインだったんだ
君は？
君は、アベル？
いや、俺もカインだよ
皆カインだよ
？
なんでみんなカインなのに
そこでも不公平があるんだ？
おかしいだろうが
ええ
聡き者は不幸である
真実にたやすく辿り着くからである
不幸であるものに理由はない
不満をなだめすかすために
方便を設けることはできても
それは方便でしかない
それが方便であると気付いたものは
反抗するか死ぬか、ただその2択である
さよなら、トバルカイン
