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かつてあったはずのなにか

皆様に幸多き事、お祈りいたします ※ わけあって画像の多くを消しました。意味が通らない箇所があるかもしれません。申し訳ありません。 文章雑な所がありますので、斜め読みで大丈夫です。 記事が表示されない場合は、削除がまだ反映されていないのだと思います。大変申し訳ありません。

たとえばルジェーロ

全てが終わって少年にはほとんど何も残っていませんでした。

識域、塑像、甚深のエラスムス

あるいは星辰のヘラクレイトス

峻烈な太陽



あるいは筮竹に示された跋文

揺曳の陽炎、その中に投影される彼らの背中



懐かしい当惑、失われた闡明

喨喨たる誰かの歌声



言語の分解、ウーファー、ツイーター
女神、あの少年

酷薄な敷衍

「不完全なエンテレケイア」

「もう終わったのね」

声に我に返る。それはアナムネシスではなかった。

「まだ何か少しだけ残っている気がします」

「生きている限り、何事も完全には終わらないわ」

飽き飽きした唯我論、結局は内破でしかない

 ルジェーロと聞こえた気がして振り返る

「……ルチフェロ……」

少年悲しくなりうなだれる。

露天積みされた本の上で心地よさそうに眠る猫、そこに彼の残滓を見つけた

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