Solus erat omni tempore. Sed putavi fortasse solus non essem. aeternus et umquam. Ista autem opinio sane fallax erat et naturaliter solitaria. Usque nunc et usque in diem moriar. Ah certe hoc castrum est Okutsu. recte?
――ねえ、今度は定食屋さんが閉店するんです。
――どこの?
ーーこの間、ゲームセンターが閉店になったって話をしましたよね。
ほら、その向かいにあったお店です。
――ああ、あなたがほとんど毎週通っていた。あの映画のポスターが沢山貼ってある。あの。
――俺、どうしたらいいんでしょうか。あの店には10年近く通っていて、それが終わるってなんか……あんまりだって思うんです。俺、行くところなくなってしまうなって、思って
――何もかも永遠に続くものはない。あなたにはもうどうすることもできない。べつの定食屋を探しなさい。
aeternus et umquam.
――俺もう、変化するのが嫌なんです。疲れてしまって、新しいことをするのが嫌で……怖くて。
――だったら定食を食べるのは諦めなさい。
――違うんです。俺は定食が食べたかったわけじゃなくて……。何にもならなかったのかな。
――そこで食べたものがあなたの血肉となって、崩れかかったあなたの肉体を稼働させていた。その事実は消えないわ。
――感謝はしています。でも俺、もう行くところがないんだな。
――あなたは私が死んだら悲しい?
――それは悲しいですよ。
――でも私はあなたが死んでも、それほど悲しくないと思うの。
ーー……。……。……。
ーーえっと……私はあなたが死んでもそれほど……
――それでも俺はあなた死んだら悲しいです。
――それは何にもならない感傷よ。
――それでも悲しいです。
――あなたのその感情はまともな人間の振りをしているだけでしかないわ。
――それは多分違います。悲しみは違います。
それ以外の全部が人間の模倣だったとしても悲しみだけは違います。