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かつてあったはずのなにか

皆様に幸多き事、お祈りいたします ※ わけあって画像の多くを消しました。意味が通らない箇所があるかもしれません。申し訳ありません。 文章雑な所がありますので、斜め読みで大丈夫です。 記事が表示されない場合は、削除がまだ反映されていないのだと思います。大変申し訳ありません。

Forget for good.



角と胸の部分だけ、白く塗ろうと思って絵具を買ってきた。
スプレーにしておくべきだった。上手く塗れたためしなんてなかったのに。



あの、何もかも忘れてしまったら、楽になれるでしょうか。

何もかもを捨てる勇気も持てないくせに、そんなことばかり考えているのね。

沢山、物を持ちすぎたのかもしれません。本当に大切なものはきっと本当に少しだけ……なのかもしれないですね。

少年はうかがうような物言いだったので、それはとても腹立たしく思えた。


たまに、あなたはすべて判っているのじゃないかって、判っていてすべて間違えているんじゃないかって、そう思うときがあるわ。

すべてを間違えることは、すべてに正解すること以上に難しい。

あなたは困難を自ら、選んでいるのかしら。

少年は何も言えなかった。何を言ってもその人を怒らせるだけの気がした。

少年は、けれど、その人のことが好きだったので、それ以上嫌われたくなかった。

もしもすべてに正解することができたなら、少年はその人に好かれたいと思っただろう。

でも、それはできなかった。




だからつまり、すべてを忘れてしまうしかなかった。

でも、少年にはそれさえもできなかった。













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