忍者ブログ

かつてあったはずのなにか

皆様に幸多き事、お祈りいたします ※ わけあって画像の多くを消しました。意味が通らない箇所があるかもしれません。申し訳ありません。 文章雑な所がありますので、斜め読みで大丈夫です。 記事が表示されない場合は、削除がまだ反映されていないのだと思います。大変申し訳ありません。

自分の喪に服す

近所のオーディオ屋さんが取り壊されていたんです。

一度も店に入ったことなんてないだろうに。

一度も店に入ったことはなかったけれど、いつかは入ってみたいと思っていたんです。

うそつき。

……僕には悲しむ資格なんてないでしょうね。ただ、寂しいだけなのかな。

資格はないかもしれない。でも、みんなやっていることだから、罰せられることも待たないだろうね。

みんなやっている?

そう言う気分に浸りたいときだけ、都合よく悲しいものや寂しいものを、見なくてもいいのに、わざと見ようとするんだ。あるいは見せようとするんだ。

なぜ?

他に見られたくないものが、見たくないものがあるからだろうね。

たとえば?

己の醜さとか?

**

夜、眠るときに考えるんです。ああ、今日の俺は死んでしまうんだなって。

そう。今日も、もうすぐ死んでしまうわけだけれど、気分はどう?

んー、別に何とも。

なんとも?

毎日死んでいますからね。

その理屈だと、毎日生まれているのかい。

(無言、考えていなかったと焦る表情)

結局、本当の死ではないから、お遊びなんだろうな。

で、でも僕はいつも落ち込んでいるじゃないですか?
それは自分の喪に服しているからなんです。そうすれば、理屈が通りませんか。

馬鹿馬鹿しい。君は他人の死は悼むかもしれない。
でも君は自分の死を悼むことはない。それは断言できる。

……

他人の死を嘆くことは会っても、自分の死を嘆くことはない。君は。

死の恐怖から逃れるために、人は何かを残そうとする、ということですか。

全然違う。話を逸らすくらいなら、話題をこちらによこさないでくれ。

PR

コメント

プロフィール

性別:
非公開

カテゴリー

ご意見、罵倒

[07/10 NONAME]
[03/12 天王寺]
[01/13 NONAME]
[09/01 アキラ]
[08/28 a]

P R