村上春樹の小説を
図書館で借りてきていた
でも全然読めなかった
むりやり読み進めると
これは過去に読んだものだと気付く
特に覚えているのは螢のことだ
学生時代を寮で過ごした人なら何か思うものがあるかもしれない
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そんなことを思って半裸になっていると
宗教関係の人が訪ねてきてくれた
半裸になっているときに限って
人が来てしまうと感じるのは
思い込みに過ぎないのだろうか
印象に残りやすいというだけなのだろうか
そして彼は何かをドアポストに入れていき
そして、それは直筆の手紙だった
印刷だったら揶揄することもできたが
履歴書をかなり書いたことのある人なら
判ると思うが
ボールペンできっちりした文章を書くのは
至難の業だ
そして、
最後に彼の住所が書かれていた
そこには王国会館内とあった
衝撃を受けた
暮らすところなのかと
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実のところ
おそらく彼は気づいているだろう
僕が居留守をしているだけだと
それでも
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実のところ
僕は真に誰かから愛されたいだけなのだ
そしてそれは
別に神でなくてもよいのだ